治安 public order 2005 3 1
日本は、治安のよい国と言われてきたのに、
その治安に、不安が漂います。
どうして、そうなってしまったのか。
その原因のひとつに、こういうことがあると思います。
今までの日本社会では、
「才能や財産がなくても、努力していれば、いつか報われる」という社会だったのです。
これが、犯罪に対する抑止力になっていたと思います。
また、終身雇用制や年功序列制も、犯罪に対する抑止力だったと思います。
しかし、今の日本は、
「才能や財産がないと、成功しない社会」に近づいていると思います。
あるいは、「親が有力者でないと、成功が難しい社会」になっていると思います。
これでは、一般の人に、特に若者に、
「自棄になるか、娯楽に逃避する」という傾向が出てくると思います。
また、終身雇用制や年功序列制が崩壊すれば、
これもまた、社会の不安定要因になります。
今の日本、あまりに経済効率性を求めすぎています。
経済効率性を求めた結果、治安が悪くなったということでは、何の意味もありません。
日本の伝統は、みんなで助け合いながら、社会を築いてきたのです。
日本人の国民性を尊重しながら、経済効率性を求めるべきです。